韓国ドラマ イ・サン

  • 2010.09.13 Monday
  • 20:51
JUGEMテーマ:韓国ドラマ
 
全77話、ようやく見終わりました。
イ・ビョンフン監督の時代劇ドラマにはずれなし…という感じ、面白かったの一言です。

正祖(イ・サン)は、聖君として知られた朝鮮王朝22代王。
これを人間味ある王としてイ・ソジンが演じています。
父親の思棹世子を祖父である英祖王によって米びつに閉じ込められ殺されるという痛ましい経験をしていながら、その英祖から王としての在り方を学び、民の生活を一番に改革をすすめた名君です。

このイ・サンが、幼少期にソンヨンという女官みならいの女の子と、内侍になるため宮中にいた男の子テスと出会ったことから話は始まります。
よっぽど王子って孤独なんだな〜という感じで、王子とは知らないソンヨンとテスの無礼かつ無邪気な接し方がよっぽど王子イ・サンにとって思い出深いものになったのか、この時の出会いが一生の友に。互いに忘れられない存在となります。
世子だとわかった後、いずれ大人になったら王様のそばでお仕えするとソンヨンとテスは誓うのですが、実に再会を果たすのは、大体10年後ぐらいか?
女官見習いだったソンヨンはあることで見習いを追われるも絵の才能を活かし図画署の茶母に、テスは内侍になるための去勢を恐れて、ただのならず者になっていました。

先に再会したのはテス。
あのぶさいくな子役とはうってかわって青年になったテスのかっこよすぎること…
イ・ジョンスという俳優さんでしたが、はじめてみました。
ならず者だったテスが王様との再会を機に心をいれかえ武官になるための科挙をうけることを決意。
この時、テスが師として師事していたのが後にイ・サンの側近となるホン・グギョンだったのです。
力はあるがおバカさんのテスは、暗記がまったく出来ず…後に、武官として出世街道を行くとは思えないまったくのダメ男でした。

この頃のホン・グギョンは野心にあふれ軽妙でアイデアの働く切れ者の男で、すぐにイ・サンに気にいられ大役を任されるようになっていきます。
テスもホン・グギョンの機転により繰り上げ合格で武官への第一歩を歩みはじめます。

イ・サンの人生は、暗殺の恐怖と彼を王座からひきずりおろそうとする老論派の謀略との戦いの日々でした。
前半のストーリーは、祖父でありながら父を殺した本人である英祖との猜疑と信頼が交錯する綱渡りのような日々、一方で暗躍する彼を狙うものたちとの駆け引きが描かれています。

後半は、なんとか暗殺や謀略をくぐりぬけ王として即位してからの政治・文化等の改革の日々とホン・グギョン、チョン・ヤギョンなどの側近たちとのエピソード。
そして、図画署の茶母から図師となったソンヨンがイ・サンの側室になりなくなるまで。
そして、常に最前線で王様を守り壮勇営大将にまで上り詰めたテスとの友情。
改革の前にやはり立ちはだかる老論派との争いが描かれていきます。

ホン・グギョンは王様の側近になってから、老論派の影の支配者である大妃(英祖の正室=廃妃されそうになって一線から引くようにとされていた)と接近したり悪辣な野心を燃やし部下たちによからぬ指示をだすようになっていきます。王様のため…といいながら、王様に言えないような方法で支えようとするので人間性もどんどん危うくなってくるのです。

唯一、このドラマで見ていて「?」とう思いが募ってしまったのが、
イ・サンのホン・グギョンに対する思いの強さ。
王様の正室である中殿様を暗殺しようとして未遂に終わった事件が発覚し、大罪に問われるところを彼が直前に思いとどまって未遂に終わったことを鑑みて、処刑でなく流罪に処された…ということだけでも史実とは言え?中殿様は納得いかないよなぁと思いつつ見ていました。
イ・サンは、何度も命を狙われていながらその度に大妃様の罪を問わず、重臣たちも(え、そんなんでいいの?)という許し方をするので、見ていてイライラ。
心が広いのか?それも支持を得るための作戦なのかな?

あんな大罪を犯したはずのホン・グギョンがなくなるところや、
ソンヨンが身ごもったころ、いつの間にかもうひとりの側室(イ・サンの母が後押しした)和嬪も身ごもっていた…なんて、あまり視聴者に突っ込んで欲しくない?ところはストーリー上かなりさらっ?となっているのが気になったけど。

後半は、そんな意味で少し展開が弱かったのかも。
ソンヨンだけに一途だったわけではなく、いろんなところに気を遣って少々優柔不断になりがちなイ・サンを英雄としてパーフェクトに描くには難しいところだったのか?

え〜和嬪様も妊娠してたの?二股かけてたのか〜?ソンヨン それはショックだったろうなぁ…なんて。
史実なのでその辺のふか〜い事情はイ・サンに聞けないから…ということなのだろう。
前半は、
「チョウナー(王様)」と呼びかけるソンヨンに、
「ソンヨナ」と答える王様…
この二人大した会話もなく好きになるんかい?というじれったさ。
テスの方がよっぽどソンヨンに合ってるのになあ。
とはいえ、ソンヨン役のハン・ジミンの可愛いこと!
私としては、中殿様もかなりポイント高かったのですが…。
この人ってかなり徳の高い人なのに女性としては王様の子どもを産むことができず、側室に自ら任せるなんて…あまり幸せではなかったような気がして〜パク・ウネさんとっても品のある嬪宮様でした。

「風の絵師」を見たときに、正祖(イ・サン)が、父親である思棹世子の肖像画を探すというエピソードがあったけど、その時はイマイチ背景がわかっていなかったので面白く思えなかったのだけど、今見れば
なるほど!と思っただろう〜
歴史ものはやはり多少なりとも背景を知っておかなくては…
というか、イ・ビョンフン監督のドラマは、実にわかりやすいと思います。

これを見終わって、「正祖暗殺ミステリー8日間」という全10話のドラマの第1話だけ見てみたら、驚くほど展開が早いのですがイ・サンをみたおかげでさ〜っと理解出来ました。
しかし、よく見ないとホン・グギョンなのかチョン・ヤギョンなのか?老論派なのかイ・サンの側近なのかわからなくなります。イ・ビョンフン監督のドラマならば明らかにトーンが違うので善悪が分かりやすいのだと思います。
おそらく、この「正祖暗殺ミステリー8日間」というドラマだけを単体で見たら全くわからなかったかも。
これ以外に「チョン・ヤギョン」という全8話ぐらいのドラマもあるし、この機会に続けてみてしまおうと思いました。

日本の歴史ではないけど、なんでこんなに面白いのか?

それにしても、イ・ソジンは時代劇の扮装の方が断然いいです!
チェオクの剣の時はそれほど思わなかったけど声もいいし品がいいので王様にぴったり。
脇を固めるファヨン様役のソン・ヒョナとか、チョン・フギョムのチョ・ヨヌ、大妃様のキム・ヨジンとか悪役も上手すぎ。
イ・サンの母の恵嬪様〜チャングムでは恐いサングン様だったキョン・ミリさんでしたが、前半、サンに優しい慈愛の笑みを絶やさない恵嬪様だったのに…ソンヨンをサンから引き離すためには清に送ったり、二度と来るなと怒鳴ったり…やっぱり怖いと思ったものでした。
わたしも、あんな怖い義母にはならないよう…心がけていきたいと思います(笑)

それとイ・サンの幼少期をやった子役の上手いこと!
青年になってイ・ソジンに変わった時、表情が子役にそっくりだったので驚きました。
なんとイ・ソジンもそれを意図してやっていたとのこと〜
さすが、イ・ソジン!という感じでした。
ビックリした時の顔なんてホントそっくりで…

満足の77話でした。
コメント
こんにちは、shirurusanさん!

韓流ドラマは、ほぼ時代劇しか見ず、「大長今」から見始めました。「イ・サン」は、只今、CSのチャンネル銀河で放送されていますね。Recorderが熱中症になってしまい(半分、冗談です)、修理代が貯まるまでCSの視聴を停止せざるを得ないので見ていませんけどね。

最近の韓流時代劇って過去のドラマの盥回しが多いと思いませんか?創作物なのでretireしましたが、NHK BS「仮面の王 イ・ソン」の次は「秘密の扉」だそうですね。こちらは見ようと思います。

以後、お見知りおきのほどを。

  • 駿河の海老太郎
  • 2018/08/14 4:26 PM
イ・サン見終わって、まだ次のドラマに入れないでいます〜(燃え尽きたかな)

テスはかっこよかったですよね。
幸せになってほしかったのになぁ。
でも、王様をお守りするという幼い時からの夢がかなえられたからよかったのかな。
ほ〜イーグル・アイ!っていうんですね。
韓国って結構、すぐにキャッチコピーをつけますよね(笑)
イ・サンの子役が似ていたのに、テスの子役はホント微妙でしたが…










  • shirurusan
  • 2010/09/19 8:18 PM
こんにちはー!
私は50話代で、これからホングギョンが事を起こして行くらしい。という辺り。なんか見るのが辛くなりそうでストップしています。

テス良いですよね。
彼は、時々すごくカッコイイ目をしますよね。
確か・・・確か イーグルアイとか言われていると誰かに教えてもらいました。

イサンの子役とイソジンは、似てましたよね。
韓国時代劇は、子役があまりに可愛くて、オトナになった時に、そのギャップにかなり苦労する事が多いんですが、このドラマは本当にスルっと受け入れられました。
でも、それは役者の努力もあっての事だったんですね。
感心しました。

レビューを読んで(話の途中でも平気でネタバレを読んでしまう人間ですw) 続きは、撮りだめしてからにした方が良さそうだなと思いましたw


  • guemi
  • 2010/09/18 1:29 PM
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